姥浦道生 -東北大学 都市・建築

Staff

姥浦 道生 Michio Ubaura (教授)

研究内容

巨大災害からの復興に際しては、地域空間には、単に元の状況を取り戻すことだけではなく、また単に防災性能を向上させることだけではなく、産業的観点、環境的観点、社会福祉的観点など、さまざまな観点から地域が抱えていた課題を同時に解くような、真の意味での「復興」といえる新たな空間を創造することが求められています。
このような問題意識の下で、現在、巨大災害からの復興に関わる物的空間の計画理論の構築と計画策定技術の開発、及びそれらを実現するための社会システムの設計やマネジメント手法の構築に資する研究活動を行っています。具体的には、震災以前から存在した住民まちづくり協議会を活用した効果的な住民参加プロセスの検討や、防潮堤をはじめとした津波防御施設の計画論の在り方の検討等を行ってきました。
また、このような研究活動と相互に連動させつつ、被災自治体や被災地区に対する復興計画の策定・実施に関する実践的支援活動も行っています。

荒木 笙子 Shoko Araki(助教)

研究内容

大規模災害後、復旧・復興事業として多くの公共事業が実施されてきましたが、被災住民が望んだ空間、また自然環境と共生できる空間になっているのでしょうか。
これまで主に東日本大震災による津波被災エリアを対象に、復興事業が空間変容や住民の居住地移動に及ぼした影響や、住民の満足度等を明らかにしてきました。建築・都市計画・ランドスケープの境界領域において、社会学や地域コミュニティの視点を加えた参与観察などの質的調査と、現地で得られたデータを用いた量的調査を組み合わせた研究を行なっています。 人と自然のよりよい関係性を探求し、持続可能なまちづくりへつなげる方法を提案していきます。


阿部雅子(事務補佐員)