適応設計工学研究室

News


2024/04/03 AIJ大会梗概投稿締切
2024/04/13-14 構造工学シンポジウム@東工大
2024/06/26-28 JCI年次大会@愛媛

研究室で取り組んでいること

地震・津波などの被災シナリオに対して建築物が発揮すべき性能を合理的に設計するための基礎的研究(実験,解析,フィールド調査)を進めています。

最近の研究

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次世代型耐震性能評価手法および評価技術開発

性能評価型耐震設計法は,1990年代中盤から2000年代前半にかけての第一世代(多段階の要求性能を保有性能が満足するか否かを確認する方法:FEMA 273,FEMA 356など),2000年代中盤から2010年代前半にかけての第二世代(性能を定量的に評価する方法:FEMA P-58など)と進んできました。当研究室では,第三世代の性能設計法/性能評価法のあり方について検討し,これを促進する技術開発を進めています。


耐津波設計法の高度化

東日本大震災を契機に津波避難ビルの耐津波設計ガイドライン化が進められました。建築物の建ち並ぶ陸域に遡上する津波被害は,それに先立つ地震動,津波流体力の時刻歴変化(押し波・引き波),漂流物の衝突を受け,構造特性の時刻歴変化も絡み非常に複雑な事象を扱うもので,現行の耐力基準の設計法では設計者の工夫が活かされない可能性もあり,より高度な設計法への展開を検討しています。


長寿命建築物の維持管理アセスメント

建築物のライフサイクルを考慮した,被災,劣化,維持管理シナリオの研究を進めています。ライフサイクル地震動シナリオを用いた修復コストアセスメントや,歴史的建造物の構造安定性調査に基づく維持管理についての検討,再現期間の長い(発生頻度が低く,これまで,いわゆる「想定外」とされてきた)イベントに対する合理的な設計法についての検討などを進めています。